「夏目アラタの結婚」1 巻を読んでみた感想 / 「夏目アラタの結婚」1 巻を読んでみた時点で、最終話の展開を予想

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カテゴリー: ビッグコミックスペリオール  閲覧数:43 配信日:2022-07-05 16:38


「夏目アラタの結婚」1 巻を読んでみた感想


漫画の画力(表現力)がすごい
恐らくネットの影響だと思うのですが、漫画を発表できる場が増えたため漫画家のハードルが以前よりも下がっていると思います。
一定水準レベルに達していないと思われる漫画も散見されます。
特に私が気になるのは、イラストのような漫画を描く方が増えていることです。
美少年や美少女のような顔はよいのですが、どのコマも同じ顔&同じ表情なのでウンザリすることがあります。
その点、この「夏目アラタの結婚」は、登場人物の喜怒哀楽表現がすごいです。
流行りの擬音に頼らず(擬音による表現に対して特に思うことはありません)、迫力あるキャラの表情を喜怒哀楽に応じて描き分けることに関しては天才的にウマイなと思いました。

キャラが立っている
この人これからどうなるのだろう? と読者に思わせるキャラの描き方がすごいです。
続きが気になります。

「読んだことがないストーリー」なのに「続きが気になる」
私が思うに、「誰も読んだことがないストーリー」を描こうとすればするほど、読者は離れていくと思います。
なぜなら、「誰も読んだことがないストーリー」になればなるほど、読者は感情移入しにくくなり、話の展開が分かりにくくなるため。

「夏目アラタの結婚」1 巻を読んでみた時点で、最終話の展開を予想


死刑囚は、多重人格か何かで実は無罪だった。
主人公の生い立ちの何かで(児相の問題時だったという話がヒント?)、主人公は死刑囚を助けようと動く。
死刑囚は性別変更か脳手術か何かを行い、その影響で人格までも変わってしまった。
うーん、分からんわ。実際に人は何人も殺されているわけだし。

死刑囚が「てにおは」で引っ掛けてきている理由も良く分からない。
いや正確には、引っ掛けで主人公が嘘をついていることを把握したのに、さらに話が続いていく理由が分からない。

死刑囚が本人は無実だと告白した上で遺体の場所まで示したのであれば、誰かを庇って捕まったと考えるのが筋かと。
知能指数が30上がった点は、最初のテスト時に真剣に取り組まなかっただけの話かと。

途中の展開はまったく予想できないが、実は死刑囚よりも主人公の方がサイコキラー度が高く……、うーん、思いつかないわ。
そもそも「結婚」にどんな意味があるの? 財産? 家系?

諦めて素直に 2 巻を読もう。
もしかすると浦沢直樹みたいに伏線回収が甘いかもしれないから……