監禁嬢

読んだ日

2020年5月19日(火)

読み終わった直後の感想

読後の気分が最高に悪い
・ここまで嫌な気分になる漫画は初めてかも
・「爽やかさ」の対極に存在するストーリー展開

これまでにも無茶苦茶な描写の漫画(直近で言えば「バカレイドッグス」など)は読んできたが
・ここまで嫌な気分になった漫画はなかった
・ずっと以前に、「丸尾末広」の漫画を読んだ直後に抱いた感想に近いかも

「丸尾末広」の漫画との違い
・「丸尾末広」の漫画はストーリー自体は破綻していた(気がする)のでそこまでくるものはなかったが、この漫画はストーリー展開自体はリアルに則しているためくるものはあった…

「最後まで読んだ漫画」は3つに大別される

A.(感動した、など)プラス方面へ心を強く動かされた漫画
・漫画や作者のことを知りたいと強く思う
・感想をどこかへ書き込みたくなるような漫画。感想をこのサービスへ書き込み投稿したような漫画
・数は少ない

B.心を少し動かされた、あるいは全く動かされなかった漫画
・「ちょっと感動した」あるいは「あまり面白くなかった」など
・ほとんどの漫画はここに該当する
・面倒臭いので、感想をどこかのサービスへ書き込み投稿するようなことはしない

C.(強烈な嫌悪感、など)マイナス方面へ心を強く動かされた漫画
・(漫画内容と作者の人格は必ずしも一致しないとは分かっていてもそれでも)作者の人間性を疑う。友達にはなりたくないな、と思う
・作者のことを知りたいとは全く思わない。実生活であれば、むしろ関わり合いになりたくない、と思うレベル
・ほとんど存在しない

「C.(強烈な嫌悪感、など)マイナス方面へ心を強く動かされる漫画」が少ない理由

詰まらない漫画は、途中で読むのを止めてしまうから
・「嫌悪感」と「続きを読みたくなる漫画」の間には、(原則的には)相関関係がない(と思われる)
・しかし実際には、「嫌悪感を抱かせつつも、最後まで読み進めさせる力を持つ漫画」などほとんど存在しない。ある意味とても貴重な存在

話が良く分からなかった点

「行方不明だった岩野 裕行の父親」が、「加藤 カコ」と「弟の陽太」を監禁した理由は何なの？
・「岩野 裕行」たちが「陽太」へ対して強制性交したから？
・あるいは、それとは無関係？

「ご都合主義」だと思った点

「加藤 カコ」が「藤森 麻希」を殺さなかった点
・漫画の中でその理由も述べているが、弱い気がする
・「柴田 茜（しばた あかね）」や「皮谷 健（かわたに たけし）」はあんなにあっさり殺したのに、「藤森 麻希」を殺さなかったのは、(読後印象のための)ご都合主義のような気がする
・「藤森 麻希」を殺していれば、読後は今以上に(どうしようもなく)悲惨な感じになっていたはずだ

負の連鎖

過去に「加藤 カコ」に何があったとしても、(関係がない)「柴田 茜」や「皮谷 健」を殺してよい理由にはならない
・復習対象者は、「岩野 裕行」の父親だろう
・100歩譲っても、息子の「岩野 裕行」までだろう
・「柴田 茜」や「皮谷 健」は何の関係もない。例え不倫をしていたとしても、殺してよい理由には全くならないだろう

「加藤 カコ」はヤケになって今回の事件を起こしたのだろうが
・それにしても、「加藤 カコ」がそれまで一度も会ったことがなかった「岩野 裕行」に執着する理由が良く分からない
・「加藤 カコ」が「岩野 裕行」の父親を殺した後、自殺しようとした際、弟(陽太)の携帯動画を通して知っただけの関係だよね？

作者と友達にはなりたくない

世の中には色々な漫画があるが
ここまで読後が嫌な気分になる漫画も珍しいかも

どうしてこんな漫画を描こうと思うのだろうか？
・私は「漫画家」でも「小説家」でもないけれども、こんな歪んだ登場人物が登場する漫画を描こうとは思わない
・「カラダ探し」のような感じの漫画も自分は書かないと思うが、アレはホラーという分かりやすい指標がある
・一方、この漫画は、何をテーマに描かれた漫画なのだろうか？
・謎解き？