DAYS

基本情報

紹介文

読了年月日

2022 年 3 月 22 日

全体感想

ストーリー展開は、気になるの？
読んでいない時はストーリー展開が気になることはないが、読んでいると続きが気になる稀有な漫画

魅力的なキャラの描き分けがすごい
＜ よくある漫画のパターン ＞
・主人公と何人かだけが、明らかに格好が良い。
・その漫画家が描く「格好がよいバリエーション」が乏しいため、髪形などはそのままで、色で描き分けられたりすることも多い。

＜ DAYS ＞
・主人公以外も、主人公並みに格好良く描写されているキャラが多い。
・キャラの格好が良いパターンも豊富。同じ髪型で単なる色違い、などではない。

1 年生の大会だけで終了
ドカベンのように 3 年生の大会まで、ずっと継続していくものと思いました。
2 回目の大会で優勝して終わり。まさかの王道展開なのに、感動させるのはさすがだな、と思いました。

印象に残ったシーン

1 巻 「1st day 土と風」「2nd day 芽吹き」
「柄本つくし」が「風間陣」にフットサルへ誘われる話。
よく考えられていたので、話の導入としても面白かったです。

2 巻 「14st その男」
桜木高校の「犬童かおる」が、電車の中で「柄本つくし」をサッカーに誘うシーン。
「犬童かおる」は、2010 年に連載開始された漫画「振り向くな君は」に登場していたキャラです。
漫画家が以前に描いた別作品のキャラを急に登場させる展開は、ドラゴンボールにスポット登場したアラレちゃんを思い起こさせました。
※「振り向くな君は」のキャラもスポット参戦かと思いきや、予想に反してかなり重要な役どころでした。

39 巻 「342nd 振り向くな」
「成神蹴冶」が「犬童かおる」に放った言葉。
「振り向くな　かおる」「君が　一番だ」。
え、「振り向くな君は」って、そういう意味だったの？

試合に負けた後のチームメイトの様子
「キャラの描き分け」というより「チーム間の描き分け」ができていたので、良かったです。
悔しがるだけのワンパターンではなく、色々なバリエーションもあり、今風の感じが出ているな、と思いました。

その他感想

どうして 1 年生大会で終了するの？
打ち切りでもない限り珍しいタイプの終わり方だと思います。
これまでのスポーツ漫画で、1 年生で試合に出場して全国大会優勝して終わり、というストーリーを読んだことはありません。
まあ、主人公がサッカー部を辞めるから、というもっともらしい理由は書いてあるけれども。

野球漫画「キャプテン」との比較
野球漫画「キャプテン」は、キャプテンの「谷口タカオ」だけが主人公ではなく、卒業とともに変わっていくキャプテンが主人公というシステムでした。
一方、「DAYS」の主人公は「柄本つくし」ですが、漫画家が描きたかった内容は、この年(つくしなどが1年で水樹などが3年)のサッカー部だったのだと思いました。

キャラも豊富だし伏線も張っているため、まだまだ続編を描けそうですが
単行本も 42 巻まで発売されているので、もしかすると漫画家がもうこれで満足したのかもしれません。